<報告>看護職者の看護実践に関する自己認知の分析
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概要
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質の高い看護を提供できる看護職を養成するための基礎資料を得ることを目的として,病院に勤務する看護職者400名を対象に質問紙による調査をした。看護実践について66項目と基礎教育課程や勤務年数などの看護職の特性について自作の質問紙を用いてデータ収集を行い,因子分析の結果,【知識・判断を伴う専門的看護介入】【看護の継続への志向】【日常生活援助と環境調整】【方向づけへの説明】【患者を尊重した関わり】の5因子が抽出された。平均値で大別すると,病院の看護職者が日常的に<あてはまる>と認知している看護実践は,【患者を尊重した関わり】【日常生活援助と環境調整】【方向づけへの説明】で,<あまりあてはまらない>と認知している看護実践は【知識・判断を伴う専門的看護介入】【看護の継続への志向】であった。5因子と基礎教育課程,勤務年数,勤務所属区分,職位との関連がみられ,看護の継続への志向や知識・判断を伴う専門的看護介入の援助技術を強化する必要性など,看護基礎教育の課題が示唆された。
- 県立広島大学の論文
著者
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石野 レイ子
広島県立保健福祉短期大学看護学科
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石野 レイ子
広島県立保健福祉大学
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石野 レイ子
広島県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
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野村 幸子
広島県立保健福祉大学
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三好 さち子
広島県立保健福祉大学
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野村 幸子
広島県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
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唯保 咲子
三原赤十字病院
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西山 志津子
中国労災病院
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