りん青銅の圧延板における低温焼鈍効果
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概要
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Snの含有量が4,7,8または10%でPの含有量が0〜0.6%の範囲にあるりん青銅の板についてバネとして最も適当な中間焼鈍温度(結晶粒の大きさが一様で,できるだけ小さくなるような焼鈍温度)を見つけて,このような中間焼鈍を施こした板を作った.これについて,1時間の低温焼鈍(室温と400℃との間を25℃飛びに)を与えて,バネ性(Δθ_30,K_b)とVHNとを測定した.Snの量が多いほど,Δθ_30の最小値は小さくなり,K_bの最大値は大きくなることがわかった.Pの量のバネ性に及ぼす影響は,圧延方向に切ったテストピースでは,P 0%のものはバネ性がやや劣り,P 0.2〜0.6%の範囲ではほとんど優劣がない.圧延方向に直角に切ったテストピースではPの量の影響についてははっきりした結論が得られなかった.Sn 8%,P 0.6%の試料では焼鈍温度の関数としてK_bまたはVHNをあらわす曲線に375℃で小さな極大点を示すことがわかった.これはおそらく375℃でβ相が析出するものと考えられる.
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