ベリリウム銅の板 : 精密計測材料)
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概要
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精密計測用材料としてのBe-Cu合金について,Be 1.9%,Co 0.25%の附近で,これに他の元素を添加するときに,種々の性能がどのように影響されるかをしらべた.その目的に対して,たわみの塑性,硬さ,熱起電力,電気抵抗を測定した.また硬さをγ相,γ'相の析出と関連させて考案するために,顕微鏡組織を詳しくしらべた.γ相の析出(粒界反応)は硬さを低下することがよく知られているが,これは適当な分量だけ析出すると,ばね性を却って良くすることが証明された.実際にBe-Co-Cu合金の板で空盒を作ってヒステレシスを測定した結果も上記の結果とよく一致することがわかった.Bi, Te, Zn,Pはγ相の析出をいちじるしく促進するものであり,U,VはBe-Cuの時効硬化を大いにおさえて,事実上Be-Cuの時効硬化性を失わせることが明らかになった.少量のSnをBe-Co-Cu合金に添加することは硬さ,たわみの塑性にいちじるしい影響を与えるものでないこともわかった.また高純度のBe-Co-Cu合金の電気抵抗はFeまたはAlを微量含むBe-Co-Cu合金よりも時効の熱処理の影響が大きいことがわかった.
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