バイカロイの磁気的性質
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Co50.7%,V8.6%,Fe残部なる成分のバイカロイの板に93%の冷間圧延を与えてから,長さ31mm,幅10mmの短冊形の試料を多数作った.これを水素の中で20℃と800℃との間の種々の温度で1時間焼鈍してから炉中冷却を行なった.そのような種々の試料について,圧延方向,これと直角の方向および圧延面と直角の方向の磁化曲線を弾動ガルバを用いて測定した.圧延面と直角の方向の磁化の強さを測定する方法について特に記述してある.Neelは強磁性の相の中に小さな磁性的に異質の粒が多数散らばっている場合には抗磁力が大きくなることを理論的に予言した.約600℃で焼鈍したバイカロイについてNeelの機構をテストして,このような熱処理を与えたバイカロイの大きな抗磁力を説明するときにはNeelの機構に大きなウェイトを与えなければならないことがわかった.
著者
関連論文
- ベリリウム銅の板(精密計測材料)第3報
- ベリリウム銅の板(精密計測材料)第2報
- りん青銅,洋白および18-8ステンレスの圧延板のたわみの塑性
- プラズマの温度とイオン密度の測定法
- ベリリウム銅の板 : 精密計測材料)
- プラズマの温度と電子密度の測定法 第2報
- プラズマの温度と電子密度の測定法
- 洋白板および純銅板における低温焼鈍効果
- りん青銅の圧延板における低温焼鈍効果
- バイカロイの磁気的性質
- テンション・アニーリングをほどこした洋白板の弾性的性質
- 発表した論文のリストと簡単な説明(退官記念)
- 熔接機電極用材料クローム銅
- ステンレス17-7PHの圧延板における低温焼鈍効果
- ステンレス板における低温焼鈍効果 : 第3報 17-7PHステンレス
- ステンレス板における低温焼鈍効果(第2報)
- ステンレス鋼板における低温焼鈍効果