プラズマの温度と電子密度の測定法 第2報
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概要
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この研究の目的は約1mm Hgの気圧のヘリウムをつめたGeissler管(毛細管部の内径は約3mm)に火花放電を通すときに得られるプラズマの温度を測定するのにある.そのために,この光源から出てくるHe I λ5876の波長と同じGeissler管にアーク放電を通したときの同じ線の波長とを,Fabry-Perotのエタロンを用いて比較した.実験結果によれば,前者は後者の短波長側に0.016cm^<-1>だけずれることがわかった.Lindholmの理論を用いて,これから電子と正イオンとだけによる(温度の影響を考慮に入れないときの)半値幅を計算し,これを観測したλ5876の全半値幅からベクトル的に差し引いてDoppler効果だけによる半値幅が得られ,これからプラズマの温度を計算することができた.電子密度はHe I λ4922とλ4471のプロフィルから,以前に述べた方法で,得られた.われわれの場合には,プラズマの平均温度は8900°K,平均電子密度は4.2×10^<14>/cm^3であった.ネオンの場合と同じように,Lindholmの公式と実測したシフトとを合わせるためには,その公式の常数を変化させないといけないことがわかった.
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