遷音速におけるCone-Cylinderの空力特性
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概要
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sting-Type Balanceを使って遷音速におけるCone-Cylinderに働く3分力の測定を行なった実験結果を報告する.実験に使用したConeの半頂角は10°,15°,20°,25°および30°の5種である.小さな迎角の範囲では揚力は迎角に比例して増加し零迎角における揚力係数勾配はM=1の近傍でSlender Body Theoryのそれと大体一致する.模型の尖端周りのPitching-Moment係数は小迎角の範囲では,迎角に比例して増加するが,増加の割合はSlender Body Theoryのそれと比較してかなり小さい.零揚力における抵抗係数は半頂角20°および25°の模型に対してはCole, SolomonおよびWillmarthの実験結果[3]と良く一致している.しかし遷音速相似法則による抵抗係数の整理は良い結果を示さない.大きな半頂角の模型(25°および30°)に関しては揚力係数およびPitching-Moment係数がM=0.89の近傍でほとんど不連続的と考えられるような急激な減少を示した.一方抵抗係数の変化は連続的であった.Schlieren写真による流れ場の観察により,このような空力特性の急減は模型の肩における非対称剥離と衝撃波の位置の変化によるという結論に達した.
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