HusserlのBennau時間論について V : Minkowskiの『精神分裂病』について
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概要
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本報では精神障害を時間論の観点から論じた精神医学者としてBinswanger, L.とならんで著名なMinkowski, E.についてのべる。その時間論をのべた『生きられる時間』[4]にはいるまえに,彼の最初の著作『精神分裂病』[3]のおける統合失調症論と躁うつ病論を解説する。Minkowskiの統合失調症論でもっとも重要な概念として「現実との生ける接触の喪失」がある。これはBleuler,E.による「自閉」概念の深化と考えられる。まずBleulerの統合失調症を定めた著書『早発性痴呆または精神分裂病群』[2]の基本症状についてのべた。つぎにMirikowskiによる統合失調症と躁うつ病論を,BleulerからひきついだものとMinkowski自身によるものを対比して解説した。
- 2005-09-30
著者
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