9031 江戸幕府作事方彫物棟梁 和泉家について
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概要
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江戸中期以降、関東地方各地で活躍する彫物師には日光東照宮の修営に関与した「公儀彫物師」との関連が窺える者が多くみられたが、幕府作事方に所属する彫物師と考えられる「公儀彫物師」の実態は不明であった。 従来、幕府の彫物師としては、唯一、日光東照宮の彫物を担当した和泉家が知られ、坂井犀水氏や大熊喜邦氏らが由緒書を資料に系譜を紹介された。しかし坂井氏は由緒書を抄録され、大熊氏も初代から１０代目までの者を中心に考察されるのにとどまった。 本稿では、幕府の作事に代々関わった彫物師・和泉家について、由緒書を中心資料に系譜・活動年代・工匠としての地位の変遷等について考察する。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1985-09-10
著者
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