多変量解析を用いたアクティブキュー管理機構の性能評価に関する検討

概要

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近年、エンド-エンド間で動作するTCPの輻輳制御機構を補助するために、ルータにおいて積極的に輻輳制御を行う、アクティブキュー管理機構が注目を浴びている。例えば、代表的なアクティブキュー管理機構であるRED(Random Early Detection)は、ルータのキュー長に応じて、ルータに到着するパケットを確率的に棄却する。REDルータには4種類の制御パラメータが存在するが、REDルータの有効性はこれらの制御パラメータの設定に大きく依存する。そのため、制御パラメータの設定方法に関して、これまでさまざまな研究が行われてきた。しかし、そのほとんどは、少数のシミュレーション結果から、制御パラメータがREDルータの性能にどのような影響を与えるかを調べているにすぎない。そこで本稿では、多変量解析手法を用いることにより、膨大な数のシミュレーション結果を統計的に処理し、REDルータの制御パラメータがその性能にどのような影響を与えるかを定量的に明らかにする。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-04-12