実トラヒック分布を考慮したアドレス生成手法とルータ性能評価への適用

概要

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近年、IPルータのパケット転送能力を改善するために、多くのアドレス検索手法が提案されている。しかし、それらの性能予測に関しては、実トラヒックの特性に関して十分な分析がなされていないため、非常に限られた条件下の性能のみが示されている。ルータのより現実的な性能を予測するためには、実際のトラヒック特性を考慮する必要がある。そこで本稿では、インターネットトラヒックの統計的分析をもとにしたアドレス検索アルゴリズムの性能予測手法を提案する。提案手法は次の三つの手順から構成されている。(1)トレースデータから得られる実トラヒック分布にもとづきあて先アドレスを新規生成する。(2)ISGFを利用することでパケットの到着傾向をモデル化し、実トラヒックの分析から得られるパラメータを与えることにより手順(1)で生成したアドレスを組み合わせ、さらにフロー特性を考慮してトラヒックパターンを作成する。(3)トレース駆動型のシミュレータにアドレス検索アルゴリズムを実装し、手順(2)で作成したトラヒックパターンを用いて、アドレス検索アルゴリズムの性能を評価する。そしてシミュレーション結果より、提案手法を用いることでアドレス検索アルゴリズムの正確な性能評価が可能であることを示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-03-07

実トラヒック分布を考慮したアドレス生成手法とルータ性能評価への適用

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