属性及びレーティングに基づくWebサービスの自動選択手法(<特集>ネットワークオペレーションと資源管理論文)

概要

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Webサービスは, 既存のwwwによる通信技術をもとに, 分散アプリケーション間の情報交換を行うために提唱された共通のフレームワークである.Webサービスを用いることで, 離れた端末で動作する異なるアプリケーション間で, 情報の共有や交換が容易に行えるという利点がある.ただし, 同一の機能を提供する複数のサービスが存在する場合, これらの中から適切なサービスを自動的に選択する仕組みが必要となる.しかしながら, 従来の自動選択メカニズムはあらかじめ決められた指標を基準としてなされているものがほとんどであり, ユーザの要求する多様な指標に適応することができない.本論文では様々な指標を統合的に扱い, サービスを自動的に選択するための新たなメカニズムを提案する.具体的には, サービスごとに評価基準となる属性(アトリビュート)を与え, ユーザ側でこれらの属性を収集する.そして, サービスごとに収集した属性により評価値(レーティング)を計算し, 最も高い評価値をもつサービスを選択して実行する.本論文では, 属性の多様性に適応させるために, 属性データベース(アトリビュートレポジトリ)を導入し, 属性の登録及び検索に必要となる通信プロトコルを新たに定義する.更に, 負荷分散を例としたシミュレーションによる性能評価により, 提案メカニズムがランダム選択よりも実行時間の軽減ができていることを示す.また, 実験環境において提案したメカニズムを実装し, 属性値に応じたサービスの自動選択が実現可能であることを示す.
2005-07-01

属性及びレーティングに基づくWebサービスの自動選択手法(<特集>ネットワークオペレーションと資源管理論文)

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