要介護高齢者における舌苔の揮発性硫化物産生能に関する研究

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概要

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要介護高齢者の口臭の実態を把握する目的で,舌苔のVSC産生能を測定するとともに,それと関連する日常生活状況を調査した。その結果,VSC産生は舌苔量と最も高い相関性が認められたことから,口臭予防の観点からは,特に舌の清掃が重要であることが示唆された。また,日常生活自立度の低下に伴い,口腔清掃自立度も低下することから,口腔清掃においても介助の必要度が増加する。さらに,飲食物形態は口腔内の自浄作用を低下させる方向へ移行する。したがって,要介護高齢者の口腔管理においては,介助者のかかわり方が重要であることから,介助の妨げになる口臭対策をたてることは,高齢社会における重要課題であると考える。
有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
1998-07-30

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