小型ヘッドとスリムネックを有する混合歯列期用歯ブラシのプラーク除去効果

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様々な形状の歯ブラシについて,プラーク除去力が評価され報告されている。このうち,成人用歯ブラシについての検討例は比較的多いが,子供用についての検討はあまり見あたらない。そこで本研究では,口腔内での操作性を高めるため,小型ヘッドとスリムネックを有する混合歯列期用の歯ブラシを試作し,プラーク除去効果の市販品との比較検討を行った。ストレートハンドルの試作PC歯ブラシと,アングルネックの市販R歯ブラシを用い,学童50名のRamfjordの代表歯を対象として,スクラブ法でのプラーク除去効果を比較した。その結果,PC歯ブラシは,R歯ブラシより有意(p<0.01)に高いプラーク除去率を示した。またこれを歯種別,歯面別および部位別に見ると,磨きにくくプラークの残り易い第一大臼歯,舌側および遠心側の部位で,PC歯ブラシはプラーク除去率が有意に(pく0.01)高く,混合歯列期用歯ブラシとして優れていることが示唆された。また,中切歯でもPC歯ブラシのプラーク除去率が有意(pく0.01)に優れていた。このことからハンドル形状の影響が推察され,手や腕の機能が発達段階の子供用歯ブラシとしては,毛先コントロールのし易いストレートハンドルが適している可能性が示唆された。
有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
1995-04-30

小型ヘッドとスリムネックを有する混合歯列期用歯ブラシのプラーク除去効果

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