Plaque controlに関与する因子の相互の関連性について : 特に多元配置累積法による解析評価

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Plaque controlの手段として, 今日, 種々のアプローチがされている。そこで著者らは, これらのアプローチを4つのカテゴリーに大別し, その中より基本的と思われる条件 (因子) を選出した。そして, それら因子間の相互関連性を究明するため, 成人女子63名 (延べ189名) を研究対象にPlaque indexを指標とした臨地試験を行った。 その結果, 第1の方法, 手段からのアプローチでは, brushing法としてRolling法, Scrubbing法およびBass法を選出したが, 3者間に統計的な有意差は認められなかった。 しかし, 部位別因子との間には交互作用が認められ, 特に, 舌側および口蓋側での歯垢抑制効果はScrubbing法>Rolling法≧Bass法の順であった。 第2の器具, 材料からのアプローヂでは, 歯刷子の毛の硬さを選出し, それらに統計的な有意差を確認した。特に, その傾向はHard>Medium≧Softの順で, 毛の硬さに比例した効果であった。しかも, これらの効果は他因子に影響されない独立の効果であった。 第3のhost的な面でのアプローチは, 部位別因子を取りあげ, その結果, 本研究の実験条件下では, plaque controlのし難い部位は舌・口蓋側であり, 特に, この部位にScrubbing法が, 有効であることが示唆された。 第4のアプローチでは, 実験の解析評価方法の間題を取りあげ, 特に, 多元配置累積法による解析を試みた。その結果, この種の臨地試験において, 因子間の相互関係を解析する上で有用な方法であることが示唆された。
有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文

Plaque controlに関与する因子の相互の関連性について : 特に多元配置累積法による解析評価

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