脳血管障害患者の歩行能力に及ぼす非麻痺側筋力と坐位能力の影響
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概要
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本研究の目的は屋内歩行が自立していない脳血管障害患者の歩行能力に及ぼす非麻痺側筋力と坐位能力の影響について検討することである。歩行能力はFIM歩行スコアをもとに重介助群17名, 中等度介助群21名, 軽介助群34名に分類した。非麻痺側筋力はトルクマシーンにより膝伸展筋を評価した。坐位能力は重心動揺計により静的バランスと動的バランスを評価した。下肢Brunnstrom recovery stage(Br-stage)IIでは歩行軽介助群が分布していなかったが, 重介助群と中等度介助群の2群間において非麻痺側筋力および坐位能力のいずれにも差はみられなかった。下肢Br-stage IIIでは非麻痺側筋力には歩行能力で分類した3群間には差はみられなかったが, 動的坐位能力は軽介助群の成績が重介助群よりも良好であった。下肢Br-stage IV, Vでは歩行重介助群において非麻痺側筋力および動的坐位の成績のいずれも不良であったが, 症例数が少ないため有意差は見られなかった。我々の結果は非麻痺側筋力や坐位能力が歩行能力に影響しているが, その影響は麻痺の程度により異なることを示している。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 2000-01-31
著者
-
杉本 諭
聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
-
網本 和
東京都立保健科学大学
-
網本 和
聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
-
杉本 諭
埼玉医科大学短期大学
-
杉本 論
聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
-
杉本 諭
聖マリアンナ医科大学附属病院 リハ
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