脳血管障害例の坐位平衡機能測定における下肢の支持の影響

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概要

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初発脳血管障害例(n=39, 平均年齢61.1歳), 健常者(n=16, 平均年齢63.0歳)の静的および随意的に左右に振幅させる動的な坐位平衡機能を重心動揺計を用いて評価し, 下肢の支持による影響を検討した。脳血管障害例は坐位保持が獲得された時に, 足底接地および非接地の2条件について静的および動的坐位能力を測定した。健常者の静的坐位では足底を支持した方が有意に坐位バランスは良好であった。動的坐位では足底支持の有無による差は認められなかった。脳血管障害例では静的坐位も動的坐位でも足底支持の有無によって, 重心動揺のパターンは異なっていた。脳血管障害例の中での坐位平衡機能測定における「成績良好」は必ずしも健常者と一致することではないと考えられ, また足底支持によりかえってバランスの悪くなる群の存在が示唆された。
1995-01-31

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