頸髄損傷者の車椅子形状の変遷及び最近の傾向

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概要

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頸髄損傷者用車椅子の変遷及び最近の傾向を知るために, 1982年度から1988年度までに当院にて頸髄損傷者に対して処方された車椅子について, 82〜84年度20台, 85・86年度23台, 87・88年度26台の3群に分け, 計69台の寸法, 各部の形状, 材質等について比較検討した。その結果82〜84年度に比して87・88年度では座面高, 幅, キャスター径は減少し, 座面傾斜は増大した。フレームの材質はステンレスからアルミ合金が多くなり, アームレストはデスクタイプからタイヤに沿ったフレームの型が多くなった。フットレストはスイングアウト式からレッグパイプ低位置型へと変化し, その材質もプラスチックからレザーベルトが多くなった。以上のことから, 頸髄損傷者に処方される最近の車椅子はADL, 走行性能や外観を考慮してより小型軽量化の傾向にあることが明らかになった。
社団法人日本理学療法士協会の論文
1992-01-10

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