レチニールアセテート過剰投与したマウス肝におけるレチノールとレチニールパルミテートの検出
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概要
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雄性マウスに過剰量のレチニールアセテートを単回皮下投与(100, 000IU/匹)し, 肝ホモジネート, 血清, 胆嚢の胆汁のレチノールとレチニールパルミテート濃度を, 投与0, 3, 6, 12, 18, 24, 72時間後, 高速液体クロマトグラフィにて測定した.肝ホモジネート中のレチニールパルミテートは12時間まで増加し, その後24時間まで減少するが, 72時間で再び上昇した.肝中レチノールは12時間まで上昇後, 6時間値とほぼ同水準で72時間後まで推移した.胆汁中レチニールパルミテートは24時間後まで上昇し, 72時間には低下した.血清レチノールは, 24時間後まで上昇し以降漸減した.塩化金染色法にて脂肪滴内のビタミンA(VA)を染め, 蛍光顕微鏡と電子顕微鏡で観察したところ, 対照や投与初期にみられなかった顆粒が12時間では肝細胞内にみられた.これは肝細胞内への蓄積を示唆する.その後, 細胞質内に空胞が増加し, 24時間で最多となった.72時間には, 伊東細胞のVA顆粒の増加が確認されたことから, これはVAが肝細胞から伊東細胞へ移行することを示唆している.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1998-04-25
著者
-
村田 智昭
山口大学総合科学実験センター
-
山口 和人
動物実験施設
-
村田 智昭
順天堂大・病理I
-
牧田 登之
山口大学農学部獣医学科家畜解剖学講座
-
牧田 登之
山口大学農学部家畜解剖学教室
-
牧田 登之
山口大学農学部
-
村田 智昭
山口大学医学部
-
村田 智昭
山口大学医学部動物実験施設
-
村田 智昭
動物実験施設
-
村田 智昭
山口大
-
山口 和人
山口大学医学部第一解剖学教室 動物実験施設
-
新宅 隆雄
山口大学医学部附属動物実験施設
-
山口 和人
山口大学医学部動物実験施設
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