オキシフルオルフェン抵抗性ダイズ細胞のプロトポルフィリノーゲン酸化酵素阻害除草剤に対する交差抵抗性

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オキシフルオルフェン抵抗性ダイズ懸濁培養細胞のプロトポルフィリノーゲン酸化酵素(Protox)を阻害する除草剤(光要求型除草剤)等に対する交差抵抗性を細胞の生育阻害とProtoxの阻害との関連で調べた。細胞はMS培地で50μEm^<-2>s^<-1>の光照射下28℃,110 rpmで懸濁培養し, 10日毎に植え継いだ。植え継時に培地に除草剤を10^<-10>〜10^<-6>Mの濃度で添加し, オキシフルオルフェン, ビフェノックス, ニトロフェン, オキサジアゾンの場合は光照射下, ペンスルフロンメチルは弱光下で生育させ, 10日後に細胞容積を測定した。非選抜の通常細胞の生育はこれら薬剤により強く阻害されたが, 抵抗性細胞では, ペンスルフロンメチルを除き, 生育阻害が100〜30,000倍以上低下した(第1図, 第1表)。Protox活性は, 細胞を磨砕, 遠心して得たプラスチド画分より抽出した粗酵素を用い, プロトポルフィリノーゲンIXの酸化によって生じたプロトポルフィリンIXの蛍光強度(励起波長400nm蛍光波長630 nm)の変化により測定した。in vitroでのProtoxの阻害はペンスルフロンメチルを除きこれらの薬剤により強く阻害されたが, 抵抗性細胞の方が15〜100倍阻害が小さかった(第2図, 第2表)。抵抗性細胞の生育阻害とProtox阻害は, 通常細胞に対する抵抗性比で比較するとかなり良い関連性が見られ(第3図),生育における交差抵抗性はProtoxのこれら薬剤に対する感受性の低下が一因と考えられる。
日本雑草学会の論文
1995-10-31

オキシフルオルフェン抵抗性ダイズ細胞のプロトポルフィリノーゲン酸化酵素阻害除草剤に対する交差抵抗性

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