ゲンタマイシンをモデル薬剤としたウシ連続腎臓生検による残留試験法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ゲンタマイシン(GM)1mg(力価)/kgを12頭の去勢子牛に1日2回, 1週間経口投与し, 連続腎臓生検により, 経時的にGM濃度をGM・RIAキットで測定した. 3頭については最終投薬後3時間, 3日, 10日, 15日に, 合計3または4回, 組織を採取した. さらに20日に1頭, 30日に2頭を屠殺解剖して腎臓組織を採取した. 用いた測定法による回収率は95%以上, 20mgの組織で0.05ppmまでの定量が可能であった. 生検組織と生検直後に放血屠殺して得た組織中GMの濃度に差はみられなかった. 生検組織および屠体組織中のGM濃度は全実験期間中ほぼ一致し, いずれもmonoexponentialな減少を示した. 以上の成績から, 連続腎臓生検による残留試験法は有用であると考えられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
著者
-
高橋 雄二
(独)動物衛生研究所
-
城戸 靖雅
(財)畜産生物科学安全研究所
-
小久江 栄一
東京農工大(農)家畜薬理学
-
城戸 靖雅
畜産生物科学安全研究所
-
高橋 雄二
畜産生物科学安全研究所
-
直井 昌之
東京農工大学農学部
-
小久江 栄一
東京農工大
-
小久江 栄一
東京農工大学
関連論文
- 黒毛和種の成雄牛における播種性転移を伴う腎芽腫(短報)(病理学)
- 分泌刺激時におけるブタ胃液中の電解質の動態について
- ブタにおけるハイデンハイン小胃の作製法 (短報)
- トリスビピリジンルテニウム錯体を用いたオフロキサシンの電解化学発光HPLCの開発とその鶏臓器組織中の残留分析への応用
- イヌにデキサメタゾンの臨床用量を経口投与したときのキニジンの固有クリアランスの低下(薬理学)
- 実験的に発生させたブタの胃食道部潰瘍に対する数種薬物の予防効果について
- ラットの前胃部潰瘍について : ブタの胃食道部潰瘍の実験モデルとしての有用性
- ブタの腎クリアランス値測定のための慢性尿管カテーテル装着法
- 反復肝臓生検によるウシの肝臓中薬物残留評価法の有用性
- 抗菌薬適正使用の理論と実践 (特集 薬剤耐性菌の現状と抗菌薬の適正使用に向けて)
- ピリメタミンによるブタのsplaylegの実験発症
- HPLCにより畜水産食品中のスピラマイシンI及び主代謝物ネオスピラマイシンIの定量
- 1-III-7 ラット胆汁中還元型葉酸の同定 : 第46回大会研究発表要旨
- Pyrimethamine Teratogenesis by Short Term Administration in Goettingen Miniature Pig
- 豚に対するピリメタミン投与時期による催奇形性の相違
- 牛臨床におけるステロイド剤
- ラサロシドおよびセンジュラマイシンのモノクローナル抗体による酵素免疫測定法およびイムノクロマトグラフ法の開発
- ラット胆汁中10-ホルミル四水素葉酸, 四水素葉酸および5-メチル四水素葉酸の電気化学検出を用いた高速液体クロマトグラフィーによる同時測定法
- 疼痛管理と非ステロイド系抗炎症薬
- ブタにスルファモノメトキシンの高用量を静脈内投与した際の腎排泄飽和の可能性について
- 2-II-15豚血漿中テトラヒドロ葉酸について : 第42回大会一般研究発表
- ラットにおけるピリメタミンの催奇形性の時期的感受性
- 水溶性筋注製剤の投与部位筋肉残留時間の血中動態解析による予測について
- Lack of Potentiation of Pyrimethamine Teratogenicity by Sulfamonomethoxine in Goettingen Miniature Pig
- ラット前胃部の飢餓病変 : ブタ胃食道部潰瘍との類似性
- The endogenous secretin in chicken--Minor physiological role in exocrine pancreatic secretion
- ポリアクリル酸ソ-ダの抗消化性潰瘍作用の要因について
- 97 ニワトリとイヌにおける膵液外分泌機構の比較について(生理学・薬理学分科会)(第72回日本獣医学会記事)
- 153 ニワトリの小腸粘膜内におけるセクレチンおよびバンクレオザイミンの含量(生理学・薬理学分科会)(第71回日本獣医学会記事)
- 152 ニワトリを用いたパンクレオザイミンの生物定量法について(生理学・薬理学分科会)(第71回日本獣医学会記事)
- 39 ニワトリの膵液外分泌に関する研究 I.
- 135 ストプトマイシンの嘔吐作用 (第62回日本獣医学会記事)
- 豚血漿中より精製した高親和性葉酸結合蛋白の葉酸化合物に対する結合特性
- 子牛におけるルーメンプロテクトスルファメトキサゾール製剤の経口投与によるバイオアベイラビリティ(短報)
- 十分な第一胃機能を有する子牛における食道溝反射のスルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤のバイオアベイラビリティにおよぼす影響
- ブロイラーにおけるスルファジメトキシンの単回及び反復静脈内投与後の皮書中動態
- スルファジメトキシンのブロイラー皮膚残留
- 子牛の注射部位筋肉内薬物残留試験のための投薬および採材法
- ブタにおける反復腎臓生検による薬剤残留試験法
- ゲンタマイシンをモデル薬剤としたウシ連続腎臓生検による残留試験法
- 酸素免疫測定法によるウシ・ウマの臓器組織及び牛乳中のクレンブテロールの残留分析
- イヌにおけるケトコナゾールのCYP活性に対する in vitro での阻害作用
- フルニキシンメグルミンのウサギ体内動態における能動輸送系の関与(薬理学)
- 2. ブタにおけるジヒドロ葉酸還元酵素の酸化型葉酸還元活性のin vivoおよびin vitro評価
- スプリットフォーカス方式による経直腸前立腺凝固治療
- メトトレキサート投与ラットに見られる血漿葉酸レベル低下の葉酸による増強作用
- cMOATの内因性基質, Folateの胆汁及び尿中排泄過程に関する非線形動態の解析
- リンコサミド系抗菌薬のα_1-酸性糖蛋白との結合における種差
- 2-I-28 豚血漿中葉酸の妊娠・出生に伴う生理的変動 : 第47回大会研究発表要旨
- 1-III-6 ブタ血清より精製した葉酸結合蛋白の葉酸化合物に対する結合特性 : 第46回大会研究発表要旨
- 2-II-17 ブタにおけるテトラヒドロ葉酸の血漿蛋白との結合特性について : 第45回大会研究発表要旨
- ブタにサルファ剤を飲水経口投与するときの適切な液量について
- HPLCによる鶏・豚組織中のスペクチノマイシンの残留分析法
- エチプロストンの酵素免疫測定法の開発とウシ・ブタの臓器・組織及び牛乳汁中残留分析への応用
- (財)畜産生物科学安全研究所
- 『食品衛生検査指針(動物用医薬品・飼料添加物編)』の新版発行について
- 牛の抗菌薬 (特集 牛と豚の薬 最近の動向)
- 抗菌薬を理解するために
- 猫と駆虫薬--代謝と体内動態の特徴 (特集 猫の寄生虫症)
- 抗菌薬の基礎と疑問 (特集 抗菌薬の選択を考える)
- ポジティブリスト制に伴う動物用医薬品暫定使用禁止期間
- 講座 牛での抗菌剤の有効利用:薬物体内動態学的考察
- 水産用医薬品の残留 魚での薬物残留と休薬期間 (水産用医薬品ガイドブック--知っておきたい薬の基礎知識) -- (3 水産用医薬品の基礎知識)
- 世界の小動物用医薬品(II)
- 世界の小動物用医薬品(I)
- 薬の使い方-6-牛の薬(2)
- シリーズ:薬の使い方(5)牛の薬(1)
- 薬の使い方(4)抗炎症薬:消炎ステロイドとNSAIDs
- シリーズ:薬の使い方(3)薬剤添付書の注意点(2)
- シリーズ:薬の使い方(2)薬剤添付書の注意点(1)
- シリーズ:薬の使い方(1)薬と薬剤の基本
- 1. 魚類における薬物体内動態解析法(薬物速度論的解析による水産用医薬品の体内動態 : 投薬法の評価に関連して)
- 人体用薬の承認外使用 : 犬猫の薬用量設定について
- ポリアクリル酸ソーダの抗消化性潰瘍作用の要因について
- 小動物臨床におけるクスリの使い方-5-投与計画のたて方-3-
- 小動物臨床におけるクスリの使い方-4-投与計画のたて方-2-
- 小動物臨床におけるクスリの使い方-3-投与計画のたて方-1-
- 肺炎対策における抗菌薬の適正使用について (特集 抗菌薬とどう付き合うか)
- 感染症に対する抗菌薬の使用法 : 特に抗菌薬の組織浸透性と post antibiotic effect について
- 動物用医薬品残留について : 最近の情報と問題点
- 家畜の肝臓疾患と強肝薬(2)肝臓疾患治療薬と薬剤性肝障害
- 家畜の肝臓疾患と強肝薬-1-家畜の肝臓疾患とその対応
- 第13回国際養豚獣医学会議(IPVS)出席報告
- 下剤と止しゃ剤 (消化器病と薬物療法)
- 子豚の下痢の病態生理 (豚の下痢症)
- 簡便なニワトリの保定器について
- 薬理は臨床