スルファジメトキシンのブロイラー皮膚残留
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概要
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スルファジメトキシン (SDMX) のブロイラー皮膚残留性を検討した. SDMXをブロイラーに1,000ppmの濃度で5日間, 飲水添加投与したところ, SDMXの皮膚からの消失は他の組織および血漿より著しく遅かった. この結果は単回強制経口投与試験 (投与量 : 200mg/kg) においても再現された. 飲水添加投与試験において, 外部と遮蔽した皮膚と無処置の皮膚間のSDMX残留濃度を比較したところ, 有意差は認められなかった. よって, 皮膚中のSDMX残留は飲水, 糞または尿中のSDMXが皮膚に付着して生じたのではないと考えられた. 更に, 静脈内投与 (投与量 : 30mg/kg) 後の胸部, 背部および脚部の皮膚間のSDMX濃度に有意差は認められなかったことから, SDMXは全身の皮膚に均一に分布すると考えられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1991-02-15
著者
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高橋 雄二
(独)動物衛生研究所
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城戸 靖雅
(財)畜産生物科学安全研究所
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高橋 雄二
(財)畜産生物科学安全研究所
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城戸 靖雅
畜産生物科学安全研究所
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橋爪 昌美
(株)畜産生物科学安全研究所
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Said Ahmed
Zagazig大学家畜薬理学教室
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橋爪 昌美
(財)畜産生物科学安全研究所
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