ブロイラーにおけるスルファジメトキシンの単回及び反復静脈内投与後の皮書中動態
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概要
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1,000ppm飲水添加投与後に認められたブロイラー皮膚中スルファジメトキシン(SDMX)長期残留の原因を明らかにするために, 静脈内注射後及び飲水添加投与後の皮膚中SDMX動態試験を行った. 最高用量200mg/kg単回静注後の皮膚中SDMX消失曲線は二区画モデルに適合した. その半減期は第1消失相では4.4時間, 第2消失相では173時間, 静注後24時間目の外挿濃度は第1消失相では69.0μg/g, 第2消失相では0.11μg/gであった. 一方, 30及び100mg/kg静注後の皮膚中消失曲線はそれぞれ3.2及び5.7時間の半減期で一区画モデルに適合した. 最高用量を3又は5分割して1半減期間隔で反復静注したところ, その間の皮膚SDMX濃度は血漿中濃度と平行して推移し, その値は血漿の約2分の1であった. 100mg/kg用量以上の静注後の血漿中濃度は非線形動態を示し, その濃度は注射後12-30時間の間, 100μg/ml以上であった. SDMXの皮膚中長期残留は500ppm投与では認められなかった. 以上の結果から, SDMXに対してブロイラーの皮膚中には二つのコンパートメントが存在し, 第1コンパートメントのSDMX濃度は血漿中濃度と平行して推移するが, 第2コンパートメントは血漿中の少量のSDMXを取り込み, 取り込んだSDMXを非常に緩徐に排泄すると推察される.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1993-02-15
著者
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高橋 雄二
(独)動物衛生研究所
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城戸 靖雅
(財)畜産生物科学安全研究所
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城戸 靖雅
畜産生物科学安全研究所
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高橋 雄二
(株)畜産生物科学安全研究所
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橋爪 昌美
(株)畜産生物科学安全研究所
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Said Ahmed
Zagazig大学家畜薬理学教室
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城戸 靖雅
(株)畜産生物科学安全研究所
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