無菌ニワトリおよび通常の環境で飼育したニワトリにおけるB細胞ならびにT細胞の免疫組織化学染色法による組織分布の検討(短報)
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概要
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無菌(GF)ニワトリおよび通常の環境で飼育した(CV)ニワトリのリンパ系臓器(盲腸扁桃, 脾臓, ファブリシウス嚢, 胸腺)でのBおよびTリンパ球の組織分布を, 各種モノクローナル抗体を用いて免疫組織化学染色を施すことにより比較検討した. 盲腸ではGFニワトリのリンパ濾胞はCVニワトリに比して発達が悪く, またIgG陽性リンパ球あるいはIgA陽性リンパ球がほとんど認められなかった. さらに, GFニワトリの盲腸絨毛においてもBおよびTリンパ球はCVニワトリに比して少なかった. 脾臓ではBリンパ球の分布には差が認められなかったが, Tリンパ球の分布はCVニワトリにおいてより発達していた. ファブリシウス嚢および胸腺においてはリンパ球の分布には差が認められなかった. 以上の結果から, ニワトリの腸管関連リンパ系組織は腸管内細菌叢の影響を受けて発達するものと考えれた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1993-12-15
著者
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高橋 英司
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医微生物学教室
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高橋 英司
東京大学農学部獣医微生物学教室
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廣田 好和
農林水産省・家畜衛生試験場
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伊藤 喜久冶
東京大学農学部獣医公衆衛生学教室
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Takahashi E
Department Of Veterinary Microbiology Graduate School Of Agricultural And Life Sciences The Universi
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本庄 和人
農林水産省家畜衛生試験場
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萩原 雄大
東京大学農学部獣医公衆衛生学教室
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廣田 好和
農林水産省家畜衛生試験場
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広田 好和
農林水産省家畜衛生試験場
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