東京の東部低地における動的挙動特性と流動化現象
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東京の東部低地に堆積した沖積層の地震時挙動を把握する目的で, 江戸川・葛飾両区内の3地点で行ったPS検層, および現地で採取した乱さない砂質土の振動三軸試験の結果を基に, 応答解析と流動化解析を行っている。沖積砂の流動化現象は, 等価線形の重複反射応答解析(SHAKE)により得られたせん断応力と, 振動三軸試験で得られた液状化抵抗応力比(軸差応力/有効拘束圧)R_<lf>から, 岩崎らが提案した流動化抵抗係数F_Lを求め検討している。得られた主な結果は次のとおりである。(1)地表面最大加速度は, 剛性が著しく小さい中間層をはさみ表層に剛性の小さい地盤のある場合, および剛性の小さい層が厚く堆積した地盤では, 最大入力加速度より小さくなる。(2)乱さない沖積砂の流動化抵抗係数F_Lは, 拘束応力が小さい(0.8kgf/cm^2以下)場合や細粒分含有量が多くなると, 簡易解析法で求めたF_Lよりも大きくなる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-12-15
著者
関連論文
- 東京低地における地盤の再液状化現象
- 実地震波形を用いた地盤の液状化解析
- 不規則波形を用いた液状化実験
- 軟弱な埋立て地盤上の堤防の耐震性
- 東京の東部低地における動的挙動特性と流動化現象
- 地盤改良による液状化防止効果
- 細粒分を含む沖積砂の液状化特性 : 過圧密化, くり返しせん断応力履歴が液状化強さに及ぼす影響
- 液状化試験結果の地盤への適用法に関する研究 : 平均主応力一定のくり返し三軸試験
- 兵庫県南部地震で被災した河川堤防の調査と液状化解析
- 小学校6年理科における土木教育に関する体験型授業の提案と実践
- 盛土を含む砂地盤の液状化模型振動台実験
- 11O-202 土木工学との関連を図った体験型防災教育の実践と評価 : 小学校第6学年「土地の変化を調べよう」の実践を通して(授業研究・学習指導,一般研究発表(口頭発表))