細粒分を含む沖積砂の液状化特性 : 過圧密化, くり返しせん断応力履歴が液状化強さに及ぼす影響
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概要
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この研究は細粒分を含む沖積砂についての液状化特性を平均主応力一定の繰返し振動三軸試験で調べたものである。正規圧密状態の不かく乱砂及び乱した砂の試験から軸ひずみが3%の時を液状化したものと決め, 過圧密比(OCR), 拘束応力(σ_m), 繰返しせん断応力履歴の影響について考察している。得られた結果を要約すると次のようである。1)細粒分を含む沖積不かく乱砂は豊浦標準砂の密詰め状態の液状化特性と類似し, ゆる詰め砂のようにある繰返し回数を境にして累積間隙水圧(Δu)が急激に上昇することはなく, 繰返し回数がふえるに従ってゆるやかに上昇する。2)不かく乱砂は乱した砂の液状化強さよりも, 35〜50%大きい。3)細粒分含有量が多くなるほどOCRが液状化強さに及ぼす影響は大きい。4)小さなひずみレベルの繰返しせん断応力履歴を加えると液状化強さは著しく増大する。また完全液状化後の再液状化強さは低下するが, 応力履歴を加えると液状化強さは著しく回復する。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-03-15
著者
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