液状化試験結果の地盤への適用法に関する研究 : 平均主応力一定のくり返し三軸試験
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概要
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この研究は, 繰返し三軸試験の結果を地盤に使用する場合の補正係数を求めるうえで, 地盤と三軸試験との応力条件の違いによる補正値と実験上の誤差についての補正値を次のような仮定に基づき考察したものである。前者については, 地震時の地盤内に発生する間隙水圧は繰返しせん断応力による累積間隙水圧と側方土圧の増加によってもたらされる増加分との和とする。後者については, 局部液状化後に再液状化試験を行うので液状化抵抗力の増加分を考慮する。平均主応力一定の繰返し三軸試験結果及び平面ひずみ条件で誘導した式を使って求めた応力条件の違いによる補正値は, K_0=0.5とすると約0.7となることを示している。また再液状化試験結果からゆる詰め砂で20%, 密詰め砂で25%の強度増加が認められたとしている。結論的には, K_0=0.5の正規圧密地盤の場合, ゆる詰めの砂で0.80,密詰め砂で0.85の補正係数となること, 及び静止土圧係数の値が地盤の液状化に及ぼす影響が大きいことなどを述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-06-15
著者
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