繰返し圧密特性に関する研究(第3報)
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概要
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交通荷重のような繰返し応力条件下での粘性土の圧密特性について解明する目的で, バックプレッシャーを負荷できる装置を作成して練返し再圧密した過圧密粘土について, 主として載荷除荷時間比をパラメーターにした繰返し圧密試験を行ない, 次の結果を得た。繰返し圧密中における圧密沈下特性は過圧密比によって差があり, 特に過圧密比が大きくなると載荷除荷時間比によって著しい差違が生ずるが, 弾性沈下量は一定幅に収束する。また間ゲキ水圧については初期にピークが表われ, その後は一定値に落ち着く傾向がみられた。繰返し応力下における圧縮性に関しては静的応力履歴を受けた試料に比して沈下量が卓越し, 繰返し応力履歴による影響が明白であり, 圧密降伏応力も増加する傾向が認められた。またm_v〜log p曲線(p : 平均圧密圧力)によれば過圧密比によって特徴のある曲線が得られているが, 正規圧密領域近くでは直線に収束する傾向が認められた。C_v〜log p曲線の場合には過圧密比によって異なった変化を示しているが, 正規圧密領域ではほぼ一定値を示した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-12-15
著者
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