竹中式先端地盤固結ぐいの支持力特性

概要

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本報告では, 竹中式先端地盤固結グイの施工概要, 大阪層群砂レキ層に造成した人工固結地盤の力学特性に関する土質試験とその結果に基づく支持力の理論的検討, および支持力を確認するために実施した載荷試験結果について述べている。人工固結地盤から採取したブロックサンプルの一軸圧縮試験および一面セン断試験結果によれば, q_u=37〜47kg/cm^2,c=10kg/cm^2,φ=41.9°が得られ, 人工固結地盤では粘着力が増加していることがわかった。また, 直径2mのクイの支持力性状に関し, 人工固結地盤内の応力, 人工固結地盤下の砂レキ層の支持力, クイの沈下, およびコンクリートの許容圧縮応力などを理論的に検討した結果, 1,500ton以上の耐力が十分に期待できると判断された。同工法で施工した直径85cmのクイに対して2重管装置を設けた載荷試験を適用した結果によって判定したクイ先端の許容支持力は330〜360ton(588〜680kg/cm^2)となり, 理論的な検討結果から得られた許容支持力が十分期待できることを確認した。
社団法人地盤工学会の論文
1976-06-15