Negative Skin Friction Acting on Steel Pipe Pile in Clay

概要

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地盤下部砂層の水位低下が原因で層厚43mのチュウ積粘土層の間ゲキ水圧が減少し, そのために地盤沈下が年間8cmに及ぶ東京都江東区南砂において, 4種の試験鋼グイの摩擦力の変化の現場測定を2年間にわたって行なった。負の摩擦力に影響する各要素, すなわち経過時間・中立点位置・負の摩擦力の大きさ・クイ先端伝達荷重の大きさについて検討した。これらの各要素は, 摩擦グイと先端支持グイ・開端グイと閉端グイ・垂直グイと斜めグイのそれぞれのクイ形式によってどう変化するかについて考察されている。中立点の位置は沈下を生ずる土層中のクイ長さlに対し上部より0.73〜0.87lの点としてどのクイ形式に対しても測定された。負の摩擦力の大きさは粘土の有効セン断強度に基づく式, τ_a≒k・tanφ_a'・σ_v'(τ_a : 負の摩擦力, k : 土圧係数, σ_v' : 有効上載荷重)が妥当であり, この実験より得られたk・tanφ_a'の値は0.2〜0.35の範囲にある。この実験をもとにして負の摩擦力の大きさをクイ基礎設計の場合に算定するための実用公式が提案されている。
社団法人地盤工学会の論文
1978-03-15