くい基礎工法, 基礎ぐいの種類と特性

概要

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基礎グイを用途, 材料, 工法の面から分類し問題点を概観した。1)用途 : 先端支持グイ, 下部地盤支持グイ, 摩擦グイ, 締固めグイ, 留めグイ, 土留めグイ, 斜グイ, 桟橋ドルフィングイ, 引抜きグイに分類し必要とされる性質を示した。用途により作用する外力が異なり材料, 施工法も異なることを示した。2)材料 : 鉄筋コンクリートグイ(既製, 場所打ち), 鋼グイ(鋼管, H鋼)に大別し種々の施工法との組合せを表示し, クイ材の許容応力度, 利害得失, 継手と先端の工法などを示した。3)工法 : 打込み, 埋込み, 場所打ちグイに大別し, 各種工法の問題点を表示した。また公害防止の見地から各種施工機械の発する騒音レベルの一覧表を掲げた。ピヤおよび深礎について施工要領, 機械の性能, 施工の性能, 先端地盤の確認法, 信頼性, 利害得失など。比較一覧表を示し設計の便宜をはかった。結論として, クイは使用目的に良く合ったものを選択すること, 場所打ちグイには十分な施工管理が必要なこと, 施工にあたり近隣に迷惑をかけないこと, 設計法・材料・工法のバランスが必要であると述べている。
社団法人地盤工学会の論文
1974-09-15