サイレージ用トウモロコシのダイオキシン類 : 汚染土壌と空気の関連
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概要
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トウモロコシのダイオキシン類の汚染機構を解明するため,2つの生育チャンバー内で栽培実験を行った。チャンバー1では,ダイオキシン類が高濃度のA土壌と低濃度のB土壌を使用し,チャンバー2ではB土壌のみを使用した。両チャンバー内の空気は,ダイオキシン類の濃度・組成が異なっていた。チャンバー1で生育したトウモロコシは,ABどちらの土壌で生育したかに関わらず同じ濃度・組成であり,チャンバー2で生育したトウモロコシよりも有意に高濃度であった。同じB土壌で生育しても,チャンバー1と2では異なる濃度・組成であった。以上より,トウモロコシは空気からのダイオキシン類の暴露の影響が強いと結論付けた。
- 日本草地学会の論文
- 2004-06-15
著者
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殷 煕洙
独立行政法人農業環境技術研究所
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上垣 隆一
農業環境技術研究所
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清家 伸康
農環研
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清家 伸康
独立行政法人 農業環境技術研究所 有機化学物質研究領域
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殷 熙洙
農環研・有機化学物質研究領域
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清家 伸康
農業環境技術研究所
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清家 伸康
独立行政法人農業環境技術研究所
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上垣 隆一
独立行政法人農業環境技術研究所
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上路 雅子
独立行政法人農業環境技術研究所
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上路 雅子
農業環境技術研究所
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殷 煕洙
神戸大学遺伝子実験センター
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上路 雅子
農業環境技術研
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Seike Nobuyasu
National Inst. For Agro‐environmental Sci. Ibaraki Jpn
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