蒸し曲げ法による曲木材の検証 : 曲木の造形文化に関する研究(2)
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概要
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本研究は, 蒸し曲げ法による曲げ加工に利用し得る基礎データを作成することを目的とし, 蒸し曲げ法の原理と曲木材の特性について検証したものである。我が国における曲げ加工の第1報であると考えられる, 1909(明治42)年に記された農商務省山林局の林業試験報告を再考して実験を行い, 曲げ加工が可能な樹種と基礎的な設備で曲げ加工を行うために必要な具体的条件を考察した。その結果, 曲げ加工に適する樹種は, 現在多く用いられているブナ材だけでなく, その他の樹種にも十分な可能性があることが示された。また, 曲げ加工上, 木取りと, 対象とする材に適合した含水量と蒸し時間の管理を徹底し, 材の内部に水分を浸透させた上で内部温度を上昇させることが重要であることが示唆された。
- 日本デザイン学会の論文
- 2000-03-31
著者
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