初期国産家庭用電気洗濯機「Solar」の成立と戦前における展開 : 日本における国産家庭用電気洗濯機の成立と展開(1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
初期国産機「Solar」に関し, 文献史料を中心に調査研究を行った結果, 以下について明らかとした。1)「Solar」は, 1932(昭和7)年に成立した国産初の縦型撹拌式洗濯機である。製造元は芝浦製作所であり, 東京電気により全国販売が行われた。2)「Solar」は, アメリカからの技術導入により成立した。原型機は, 1928(昭和3)年頃, 東京電気により輸入・販売されたThor Appliance Company製の撹拌式「Thor」である。3)「Solar」は戦前だけで, A型, B型, C型, D型, E型のラインナップを持つ。国内で開発された新規の技術を取り入れながら, 改良が重ねられていた。4)1937(昭和12)年頃には, 「Solar」に対する認知は一部で広がっており, この時期に, 現在にも続く洗濯機=(イコール)縦型のイメージが創出されたといえる。
- 2007-05-31
著者
関連論文
- 日本の陶磁器産地におけるワラ包装の諸形態 : 陶磁器の伝統的ワラ包装技術と形態に関する研究(3)
- 初期国産家庭用電気洗濯機「Solar」の成立と戦前における展開 : 日本における国産家庭用電気洗濯機の成立と展開(1)
- 中国古典様式家具の日本への影響に関する研究 : 坐臥具の牀・榻・〓を中心として
- 中国・韓国古典様式家具の日本への影響に関する研究 : 中国のケヤキ家具用材を中心として(1)
- 中国古典家具様式の日本への影響に関する研究 : 欅木家具を中心として
- 中国古典家具様式の日本への影響に関する研究 : 〓を中心として(口頭による研究発表概要)
- 中国古典家具用材の日本への影響に関する研究 : 欅木用材を中心として
- 中国農村部における椅子と生活文化のかかわりに関する研究--伝統的な椅子文化の比較調査を通して
- 中国古典家具様式の日本への影響に関する研究 : 中国の硬木家具用材を中心として
- 樽の成立時期と初期形態 : 桶・樽の造形文化に関する研究(4)
- 鎌倉後期に使用された桶の造形性 : 『遊行上人縁起絵』諸本に描かれた桶と諸外国の桶との比較を通して
- 絵巻物に描かれた中国風の桶 : 桶・樽の造形文化に関する研究(2)
- 桶の伝来時期と初期形態 : 桶・樽の造形文化に関する研究(1)
- 桶・樽の生産技術に関する研究(建築経済・住宅問題)(学位論文要旨)
- 伝統「ワラ荷造り」について7 : 我が国の陶磁器産地に見るワラ包装の諸形態
- 有田・伊万里焼のワラ荷造り「輪巻き」「菰包み」の起源仮説 : 陶磁器の伝統的ワラ包装技術と形態に関する研究(2)
- 秋田木工株式会社の設立と曲木家具製作技術の導入 : 曲木の造形文化に関する研究(3)
- 地方の曲木家具企業におけるベンチャー的要因 : 明治末から昭和初期に創業した企業を通して
- 特集「地域産業とベンチャー企業」によせて
- 木製家具産業の地域特性 : フィールド調査による福岡県の木製家具産業の実態を通じて
- 秋田木工株式会社における曲木家具の意匠
- 蒸し曲げ法による曲木材の検証 : 曲木の造形文化に関する研究(2)
- 我が国における曲木椅子製作技術の導入 : 曲木の造形文化に関する研究(1)
- 樽構造を使用した木製貯金箱の開発
- トーネット社製曲木椅子の初期構造について
- D19 国産第1号家庭用電気洗濯機「ソーラー (Solar)」に関する研究-2(デザイン史, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- D11 国産第 1 号家庭用電気洗濯機「ソーラー (Solar)」に関する研究
- 伝統「ワラ荷造り」について6 : 陶磁器包装形態と入数規定
- 我が国におけるオーストリアの曲木椅子製作技術の導入について
- 我が国における大桶の出現と発達について : 醸造用大型桶における形態の発達過程を通して
- 屋敷林とその利用(北の風土とデザイン)
- 味噌桶の用材をめぐって(森と木の文化とデザイン)
- 結桶における初期意匠の形成-その2- : 絵巻物に描かれた図像をてがかりとして(口頭による研究発表,第38回研究発表大会)
- 結桶における初期意匠の形成-その1 : 絵巻物に描かれた図像をてがかりとして(口頭による研究発表,第37回研究発表大会)