秋田木工株式会社の設立と曲木家具製作技術の導入 : 曲木の造形文化に関する研究(3)
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概要
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本稿は、1911(明治44)年に設立された秋田木工株式会社の設立過程を明らかにすることを目的としたものである。文献史料を中心に調査した結果、次のような結論を得た。1)農商務省の政策により、ドイツ、オーストリア、ハンガリーの曲木家具に関する調査がなされ、その報告を基礎として、我が国の東北地方に生育する広葉樹の利用促進が展開された。2)秋田県林務技師であった飯島直助は、広葉樹利用の方法として曲木業が有望と考え、新聞にその論拠を連載記事として発表した。この記事に触発された沓澤熊之助が飯島の支援を得て秋田曲木製作所を設立し、その後株式会社となって秋田木工株式会社が誕生する。3)オーストリアで曲木業の修業をし、東京曲木工場に勤務していた佐藤徳次郎が秋田曲木製作所の技師として参画し、秋田木工株式会社における生産技術の基礎を築いた。
- 日本デザイン学会の論文
- 2001-09-30
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