デザイン評価のための新しいファジィ測度の提案
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概要
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評価問題の代表的な方法論である多属性意思決定の中で人の主観的な側面を加味できるファジィ理論を用いた方法が近年注目されている。この手法はデザイン評価に適した考え方でもある。本研究はこの理論で用いられているファジィ測度において劣加法性と優加法性が混在する新しいファジィ測度の算出の方法を提案する。提案の測度は, 菅野のλ-ファジィ測度の考え方をもとにしながら, これまでのファジィ測度の課題と問題点を考慮して考案したものである。具体的には, 評価項目間の重視度の相互関係の係数と, 測度式内の加法性の部分と劣加法性と優加法性の部分の値の割り付けとなるパラメータμを導入して, μの値を定められた範囲内でファジィ測度の定義の「有界性」と「単調性」の両方を満たすようにシミュレーションさせて算出する方法である。本研究では数学式の提案と実際の使用を想定した場合の運用方法も提示した。
- 日本デザイン学会の論文
- 1999-07-31
著者
-
森 典彦
元東京工芸大学
-
広川 美津雄
東海大学
-
広川 美津雄
東海大学短期大学部(高輪)
-
森 典彦
東京工芸大学
-
井上 勝雄
三菱電機(株)
-
井上 勝雄
広島国際大学人間環境学部感性情報学科
-
広川 美津雄
東海大学短期大学部
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