コロモジラミの熱耐性 : I. 成虫および卵の温水処理
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概要
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シラミは重要な疾病媒介昆虫として古くから研究されているにもかかわらず, シラミの高温耐性に関して詳しい実験報告は見当たらなかった。このため, 今回コロモジラミの成虫および卵を用いて耐熱性に関する実験を行った。30℃から5℃ずつ60℃までの各温度の水に成虫または卵を一定時間浸せきし, その後30℃で飼育し死亡率および孵化率を調べた。その結果, 55℃, 5分間の処理によって成虫および卵ともに全個体が死亡することが確認された。成虫の死亡個体は中腸の破裂により赤色に変化していた。また各温度においての死亡率はほとんど0かあるいはほとんど100%というall or none的な死に方を示した。
- 1995-03-15
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