採骨を要しない頸椎前方(除圧)固定術
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概要
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自家骨採取をせずに行った頸椎前方(除圧)固定術の術後成績について報告した.症例は,男性46例,女性26例(年齢39〜79歳)の計72例で,変形性頸椎症(頸椎管狭窄症を含める)36例,椎間板ヘルニア25例,後縦靭帯骨化症(OPLL)11例である.椎間固定にはthreaded titanium cageを,椎体削除後の前方固定にはtitanium mesh cageとlocking plateを使用した.cageの中には,fibrine glueを混ぜた粉状のhydroxyapatiteを充填し,titanium mesh cageには削除した椎体を充填し,いずれも自家骨採取は行わなかった.術後7〜29ヵ月(平均17.4ヵ月)の経過観察を行い,術前のNCSSは6〜11点(平均9.4点)で,術後,最も改善した時点でのNCSSは10〜14点(平均12.1点)であった.平均改善率は67.9%であった.術後感染やinstrumentaticn failureは認められなかった.自家骨採取をせずに行った頸椎前方固定術は,骨採取に伴う合併症を回避し,早期離床,早期社会復帰を可能にするのに有効である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2003-10-20
著者
-
中瀬 裕之
奈良県立医科大学脳神経外科
-
朴 永銖
奈良県立医科大学脳神経外科
-
榊 寿右
奈良県立医科大学脳神経外科
-
榊 寿右
奈良県立医科大学 脳神経外科
-
榊 寿右
奈良県立医科大学 放射線科・腫瘍放射線科
-
榊 寿右
国立奈良病院
-
榊 寿右
奈良医大脳神経外科
-
朴 永銖
国立大阪南病院脳神経外科
-
鄭 倫成
奈良県立医科大学脳神経外科
-
鄭 倫成
奈良県立奈良病院救命救急センター
-
鄭 倫成
奈良県立医科大学 脳神経外科
-
榊 寿右
奈良県医大 医 脳神経外科
-
朴 永銖
奈良県立医科大学 脳神経外科
-
中瀬 裕之
奈良県立医科大学 脳神経外科
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