運動野の髄膜血管腫症によりヒステリー球症状を呈した前頭葉てんかんの1例
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概要
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21歳の女性で,2年前より誘因なく息が詰まり,空気の玉がのどに詰まるような感じになった.脳波や頭部CT検査で異常はみられず,ヒステリーも疑われた.その後,意識消失を伴う全身痙攣が出現し,MR検査で右運動野に腫瘍が認められた.発作焦点の確認とヒステリー球症状との関連およびその病態解明のために硬膜下電極を留置した.てんかん発作波は腫瘍のすぐ後方から出現し,皮質電気刺激で腫瘍の上端は顔面・咽頭の,下端や後端は舌・咽頭の運動野であった.ヒステリー球症状に関連する咽頭部の運動野が広く認められた.腫瘍を全摘出し,組織診断は髄膜血管腫症であった.術後3年を経過しているが,発作は一度も認められない.
- 1997-08-20
著者
-
中瀬 裕之
奈良県立医科大学脳神経外科
-
榊 寿右
奈良県立医科大学脳神経外科
-
森本 哲也
奈良県立医科大学脳神経外科
-
森本 哲也
大阪警察病院 脳神経外科
-
榊 寿右
奈良県立医科大学 放射線科・腫瘍放射線科
-
榊 寿右
国立長崎中央病院
-
星田 徹
奈良県立医科大学脳神経外科
-
岸本 年史
奈良県立医科大学精神医学教室
-
合田 和生
奈良県立医科大学脳神経外科
-
星田 徹
国立病院機構奈良医療センター てんかんセンター
-
石 学
中国洛陽洛医附院脳神経外科
-
東浦 直人
奈良県立医科大学精神科
-
中瀬 裕之
奈良県立医科大学 脳神経外科
-
岸本 年史
大阪市こども相談センター
-
岸本 年史
奈良県立医科大学
-
星田 徹
奈良県立医科大学 脳神経外科
-
森本 哲也
奈良県立医科大学第2外科学教室
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