2307 ソフトウェア開発における約束懸案管理の方法論の提案
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概要
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ソフトウェア開発プロジェクトを成功させるためには、すべき作業を明確が細分化された, 明確なプロジェクト計画が必要である。しかし, プロジェクトの関係者が追加して約束を結んだり, プロジェクト目的への障害となる懸案が発生したりするために, プロジェクト遂行中に突発的に対策作業をすることがある。突発的に発生する作業に対応しプロジェクト計画を更新する上では, 以下の課題がある。一件の約束あるいは懸案に対し互いに依存関係のある複数の対策作業がなされる場合, 複数の対策作業とその関係を把握するのは困難である。また。プロジェクト計画の特定の工程において対策作業をする必要がある場合, 約束と懸案と対策作業と工程の対応関係が明確に示されないと, 対策作業の優先度を間違えたり, 特定の工程で着手されるべき対策作業を洩らしたりする可能性がある。これらの課題は, プロジェクト計画の作業階層(WBS : Work Breakdown Structure)と, 約束と懸案と対策作業の関係が異なるため, WBSのみでは解決できない。本稿では、約束と懸案と対策作業の関係をWBSとは異なるツリーで表し, 約束と懸案と対策作業をWBS内の工程に関係付けることでこれらの課題を解決する約束懸案管理の方法論を提案する。また, 方法論に基づくソフトウェア開発を支援するためのシステムについても説明する。
- プロジェクトマネジメント学会の論文
- 2003-09-09
著者
-
鐘ヶ江 博
株式会社日立製作所ソフトウェア事業部
-
平井 千秋
日立製作所システム開発研究所
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平井 千秋
株式会社日立製作所 システム開発研究所
-
村田 大二郎
株式会社日立製作所システム開発研究所
-
工藤 裕
株式会社日立製作所システム開発研究所
-
藤波 武起
株式会社日立製作所ソフトウェア事業部
-
藤波 武起
(株)日立製作所ソフトウェア事業部
-
工藤 裕
(株)日立製作所
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