シミュレータコンパイラとシェルブレッドボード方式による LSI 設計環境の提案
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概要
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従来の回路シミュレータ,制御系シミュレータは,解析対象系の構成情報(ネットリスト,伝達関数)と系への入力波形定義情報が混在するデータを読み込んで解析を行っていた.これに対してわれわれは,系の構成情報をコンパイルして実行形プログラムを生成するシミュレータコンパイラを提案する.実行形は,系への入力波形と設計パラメータ値を読み込んで系の出力を算出する.複数の部分系をそれぞれ実行形に変換し,プロセス間通信を行いながら全体系のシミュレーションを行うことができる.これにより,(1)設計データの管理や保守がしやすくなる.(2)UNIX環境において,系の一部分を差し替えたり,パラメータの値を変化させながらシミュレーションを繰り返す等のバッチ制御をシェルプログラムで記述できる,(3)任意の言語で書かれたプログラムとシミュレータの結合がシェル上でできるなど,従来にない設計支援環境を実現できる.これは,UNIXシェルを計算機支援設計環境におけるブレッドボードと考えるものであり,シェルブレッドボード方式と名付ける.本論文では,シミュレータコンパイラの実現方法として,従来のシミュレータを部分計算する方法を述べ,従来シミュレータの小規模な改良により新しい設計環境を実現できることを示す.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1993-11-15
著者
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