ハナハスの花色評価に基づく実用的品種分類の検討

概要

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実用場面で利用し得るハナハス(Nelumbo spp.)の品種分類のための花色評価法の開発を試みるとともに, ハスのデータベース化の因子としての妥当性について検討した.色彩色差計によって花色を評価する場合, 花弁を4〜5枚重ねることによって反射率の変動係数が低い値で安定した.したがって花色を色彩色差計により評価するには, 花弁を5枚重ねて測定するのが適当であると考えられた.開花2日目に背軸側から2列目の花弁を5枚重ねて, 5から20カ所測定し, Lab表色系のa^*, b^*値で評価することにより明確な品種間差異が示された.しかし, a^*, b^*値のみでは1枚の花弁の花色が均一でない爪紅系, 斑系品種を区別することは困難であり, 花色の分布, 条線の程度について感覚的評価が必要であった.Lab表色系のa^*値, b^*値, 花弁数, 花冠径, 花色の分布, ならびに条線の程度を因子としたクラスター分析により, 供試したハナハス95品種は, 黄系, 白系, 黄白系, 斑系, 爪紅系, 桃系ならびに紅系の7品種群に分類された.
2001-06-01