両眼融合式立体画像における大きさの知覚と輻輳運動(<論文特集>3次元画像情報技術)
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概要
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両眼融合式立体画像観視時における大きさの知覚に対する観察者の輻輳運動の影響を解明するために, 視差の異なる2つの視標を呈示したときのこれらの視標の主観的な見えの大きさの比を測定するとともに, その時の被験者の輻輳の変化を測定した.その結果, 2つの視標の視差が同時に融合可能な範囲にあるときには, 見えの大きさの比は, 両眼視差から幾何学的に計算された大きさの比と一致したが, 2つの視標の視差が輻輳変化なしでは融合不可能の場合は, 2つの視標の大きさを比較するための視線移動に伴う輻輳の変化が, 2つの視標が継時的に融合する最小の変化に留まるため, 両眼視差から幾何学的に計算された大きさに比と一致せず, 飽和傾向を示すことを確認した.この結果に基づいて, 輻輳変化に伴う網膜上の対応点の変化を考慮して, 見えの大きさのシミュレーションを行った結果, 観察者の主観評価と一致した.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1996-09-20
著者
-
比留間 伸行
NHK放送技術研究所
-
三橋 哲雄
NHK放送技術研究所
-
森田 寿哉
NHK放送技術研究所
-
元木 紀雄
東京商船大学商船学部交通電子制御工学講座
-
三橋 哲雄
尚美学園大 芸術情報
-
元木 紀雄
東京商船大学
-
三橋 哲雄
通信・放送機構:nhk放送技術研究所
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