両眼融合視での奥行運動知覚と時間周波数特性
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概要
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両眼融合立体視でスタティックランダムドットステレオグラム(SRDS)を用い,奥行運動が知覚される最大の視差の値と繰返し周波数を求め,更に,ダイナミックランダムドットステレオグラム(DRDS)を用いて融合可能な最大の視差の値の時間周波数特性を求めた.その結果,いずれの場合も奥行運動の周波数が増すにつれ,融合可能な最大の視差の値が減少することが示された.更に,視標がSRDSのときは,正弦波では15Hz,方形波では7.5Hzで,またDRDSのときでは正弦波,方形波ともに7.5Hz以上で両眼融合視することができないか,若しくはこの値以下でしか融合視が成立しなかった.更に,DRDSではSRDSに比べて,両眼融合可能な最大の視差の値は,運動の中心をスクリーン面に設定した場合はDRDSの方が大きいか,同程度であったが,奥行運動の中心をスクリーン面よりシフトするとDRDSでは運動の中心のシフトが大きくなるにつれSRDSに比べて融合可能な視差の値がやや小さくなるか,高域周波数で融合が不可能となることが明らかになった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-06-25
著者
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