CFF の測定・解析法とテレビ観視者の疲労に関する一検討
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概要
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テレビ観視が観視者に与える疲労を定量的に測定するため,実用的で簡便なCFFの新しい測定・解析法について検討した.測定法については,測定開始時のCFFを初期値として,それに対する相対的変化を短時間で精度良く測定する方法について検討し,極限法の下降系列による測定が適していることを実験的に確かめた.解析法については,全観視者の測定値の平均を相対値化する場合と,観視者ごとに測定値を相対値化してからその平均をとる場合とを比べた結果,後者の法がCFFの変化をより明確に示すことを明らかにした.次にテレビ観視者の疲労測定における本手法の有効性を検討するため,両眼視式立体画像を含む実際のテレビ画像観視者のCFFを測定した.その結果,観視時間や画像表示方式の違いによりCFFが変化することが統計的に確認でき,主観的な疲労感とも対応のあることがわかった.これらの結果から,CFFは両眼視式立体画像を含むテレビ画像観視者の疲労を客観的に測定する有効な速度であり,本測定・解析法により,画質や観視条件改善の効果を定量的に検討できる見通しを得た.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-12-25
著者
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