イセエビの日周行動のパターンとその乱れ
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概要
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Japanese spiny lobster (Panulirus japonicus) is a nocturnal animal. We observed the diurnal variation of the spiny lobster activity in an experimental tank under a diel L/D cycle of 12:12. Under a standard condition with 3.3×10^2 lx daytime brightness and 0 lx nighttime brightness, the spiny lobsters exhibit clear diurnal variation pattern almost in phase with the brightness change. The pattern, however, is changed or collapsed under several conditions as follows: (1) When the nighttime brightness was higher than a threshold value of about 1.8×10^<-4> lx, the nighttime activity is considerably suppressed. (2) Under continuous darkness, the phase of the diurnal variaton pattern is shifted and its period becomes 23 hours rather than 24 hours. By using this nature, the minimum recognizable daylight brightness to the spiny lobsters was estimated to be about 2.3×10^<-5> lx. (3) When a spiny lobster was put in a new circumstance, the activity of the spiny lobster is generally increased considerably for the first several days. This type of activity increase occurs both for the nighttime and in daytime in parallel. (4) A collapse of the activity pattern would occur not only due to external conditions but also due to internal conditions of the spiny lobsters. The nature of the spiny lobster activity at the time of molting is discussed as an example.
- 日本海洋学会の論文
- 1996-08-30
著者
-
小池 隆
三重大学大学院生物資源学研究科
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小池 隆
三重大学生物資源学部
-
永田 豊
(財)日本水路協会海洋情報研究センター
-
永田 豊
三重大学生物資源学部
-
永田 豊
財団法人日本水路協会海洋情報研究センター
-
Koike Takashi
三重大学生物資源学部
-
小池 隆
国立大学法人三重大学大学院生物資源学研究科
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