イシガニCharybdis japonicaの感知し得る明るさの下限値
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概要
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イシガニCharybdis japonicaの雄3個体の日周行動を122日間連続計測した。水槽内は明暗周期12L12Dで照明の点滅をした。明期の下方向照度は1.4×10^<-7>〜3.0×10^2lxの8段階とし, 暗期は0lxに設定した。イシガニは明期の下方向照度が5.7×10^<-3>lx以上の場合, 明期に活動が少なく暗期に多い明暗変化に同調した行動の周期性を示した。明暗変化に同調した行動の周期性は3個体とも明期の下方向照度が3.4×10^<-4>lx以下で消失した。イシガニが感知し得る下方向照度の下限値は5.7×10^<-3>lx付近と判断された。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2005-07-15
著者
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小池 隆
三重大学大学院生物資源学研究科
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小池 隆
三重大学生物資源学部
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眞鍋 美智子
三重大学生物資源学部:(現)岐阜県世界淡水魚園水族館
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守屋 和昭
三重大学生物資源学部
-
Koike Takashi
三重大学生物資源学部
-
小池 隆
国立大学法人三重大学大学院生物資源学研究科
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