時間情報を有するデペンダブル・フラッシュ型A/D変換器の構成法

概要

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変換周波数が数10MHz以上の高速のアナログ・ディジタル(A/D)変換器は,並列比較方式(フラッシュ型)を基本として各変換方式が開発・実用化され,主として,ビデオ用,ハイビジョン用,計測用に用いられている.これらは,更に高速・高分解能等の高性能化に向かって開発されているが,併せてシステムの高信頼化についても考慮して設計していくことが不可欠であると考えられる.例えば,高信頼性マイクロプロセッサ等によって,システムの高信頼化を図ろうとする場合,A/D変換器自身にもこれに対応する機能が求められる.また,一つのマイクロプロセッサで多数の機能モジュールを制御するようなシステムでは,各機能モジュールごとにマイクロプロセッサの負荷を低減させるように設計することが求められる.例えば,マルチセンサを用いたシステム等では,一つのマイクロプロセッサで多数のA/D変換器を制御する必要があるが,常にすべてのA/D変換器をフル稼動させて,いたずらにマイクロプロセッサに負荷をかける必要はないであろう.このような場合,最も重要な変換器の出力データを重要視した処理方法を考えれば,マイクロプロセッサの負荷を軽減させることができる.本稿では,このようなシステムに対応できるA/D変換器の構成法を提案する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

時間情報を有するデペンダブル・フラッシュ型A/D変換器の構成法

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