偏波横モード間の相互干渉による雑音を抑圧した光ファイバブリルアンリングレーザ
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概要
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光ファイバプリルアンリングレーザは発振閾値が数mW以下と低く、左右両回り光の利得が独立なことから特にジャイロとしての応用が期待されている。現時点に於ける問題点の一つは発振の不安定性である。筆者らはその一因として偏波横モード間の相互干渉を指摘すると共に、解決手段として共振器に偏波維持光ファイバを使用し、融着点で偏波軸を90°ねじることを提案している。周波数軸上で隣り合う共振点は互いに直交した異なる偏波横モードであり、その間隔は一般に温度変動等により変動する。それに対し、提案した共振器の共振点間隔は一定である。そのため、両者の周波数軸上での接近、または交差による発振の不安定性は回避される。今回、上記構成の光ファイバブリルアンリングレーザを作製し、偏波横モードの存在、及びそれらが相互干渉しないことを実験により確認したので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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