共振方式光ファイバジャイロに応用可能な単一モード光ファイバによるリング共振器 : 実験

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概要

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中・低精度で安価な共振方式光ファイバジャイロ(RFOG)を実現する上で、単一モード光ファイバによって安定な共振器を実現することが大変重要である。そこで我々の研究室では、捩りファイバ及びファイバ型λ, 2素子の二つの要素で構成される共振器を提案した。この共振器構成により、共振器の二つの固有偏波状態(ESOP)の共振器一周での伝搬位相差はちょうどπに固定される。つまり、温度変動が生じても、回転検出に用いるESOPの共振ピークに不要なESOPの共振ピークが近づくことがなくなる。このため、共振器を共振方式光ファイバジャイロに応用する際に問題となる偏波変動誘起ドリフトが低減できる。本研究では、この共振器の基本的な実験系を実際に構成して、共振特性の温度依存性を観察した。その結果、共振ピーク間隔の温度安定性が得られており、実験的に原理を確認することに成功した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-05-19

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