ウナギの腸における水分吸収と海水適応
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概要
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Water movement in the isolated intestine of cultured Jananese eel (Anguilla japonica) was studied in relation to salt adaptation. When Ringer solution was filled in the lumen of isolated intestine and incubated in the same Ringer solution, net water movement from mucosa to serosa was observed. The rate of this water outflux was found to be greater in sea water-adapted eels than in fresh water eels. On the other hand, when various dilutions (1/1, 2/3, 1/2) of artifical sea water was filled in the lumen of isolated intestine bathed in Ringer solution, a net flow of water into the lumen first occurred in both fresh water- and sea water-adapted eels. The lower the concentration of luminal fluid, the sooner the water influx ceased; and therafter, a net water outflux took place. Under the same conditions the initiation of this water outflux was always sooner in the intestine of sea water-adapted eels than of fresh water ones. From these results, it is concluded that when the eels are adapted to sea water their intestines become to absorb water more actively.
- 社団法人日本動物学会の論文
- 1967-06-15
著者
-
磯野 直秀
慶応大・生物
-
内田 清一郎
東京大学海洋研究所
-
平野 哲也
東京大学:ハワイ大学:神奈川大学総合理学研究所
-
平野 哲也
東京大学海洋研究所
-
内田 清一郎
鹿大・理・生物
-
磯野 直秀
東京大学海洋研究所
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